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転職面接で退職理由は「メンタル」と言うな!休職を隠す例文5選

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転職面接で退職理由は「メンタル」と言うな!休職を隠す例文5選

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結論退職理由は「正直」より「戦略」が100倍大事!

転職の面接で、本当の退職理由が「メンタル不調による休職」だとしても、それを馬鹿正直に言う必要は全くありません。

面接官が知りたいのはあなたの過去の苦労話ではなく、「これから会社で活躍してくれるか」です。あなたの未来の可能性を閉ざさないためにも、退職理由はポジティブな内容に戦略的に「言い換える」ことが、内定を勝ち取るための必須テクニックです。

この記事では、メンタル不調や休職の事実を伝えずに、面接官を納得させる退職理由の作り方と、そのまま使える職種別の例文を具体的に紹介します。

なぜ「メンタル」を退職理由にしてはいけないのか?

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「嘘をつくのは気が引ける…」と感じるかもしれません。しかし、これはあなた自身を守るための大切な戦略です。なぜなら、「メンタル不調」と伝えた瞬間、面接官は無意識にこんな懸念を抱いてしまうからです。

① 採用リスクが高い

😥

「またすぐに体調を崩して休職・退職するのではないか…」と、長期的な活躍をイメージしてもらえなくなります。

② ネガティブな先入観

🤔

「ストレスに弱い」「環境適応能力が低い」といった、事実とは異なるレッテルを貼られてしまう可能性があります。

③ 面接の雰囲気が悪化

💬

あなたの人柄やスキルをアピールする場が、休職理由の釈明の場になってしまい、本来の良さが伝わりません。

面接は「正直さを試す場」ではなく「自分という商品をプレゼンする場」です。わざわざ商品の欠点を自分からアピールする必要はありませんよね。

休職を隠す!退職理由のポジティブ変換テクニック

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退職理由をうまく言い換えるためのコツは、視点を「過去」から「未来」へずらすことです。ネガティブな事実を隠すのではなく、ポジティブな動機を語ることに集中しましょう。

基本戦略:「未来志向」へのストーリー転換

「〇〇が嫌で辞めた(過去)」という後ろ向きな理由ではなく、「〇〇がしたくて辞めた(未来)」という前向きなストーリーに作り替えます。

  • NG例:人間関係に疲れて辞めました。
  • OK例:チームで協力して大きな目標を達成できる環境で働きたいと考え、転職を決意しました。

休職期間を「準備期間」と位置付ける

もし離職期間(空白期間)について聞かれた場合は、休んでいたのではなく「次のステップへの準備をしていた」と説明します。実際に資格の勉強やスキルアップをしていれば、説得力が格段に増します。

【職種別】そのまま使える!退職理由の言い換え例文5選

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ここからは、具体的な職種や状況に合わせた言い換え例文を紹介します。「もし深く聞かれたら…」という切り返しトークもセットで準備しておけば、面接で動揺することはありません。

例文①:事務職・オフィスワークの場合

🗣️ OK例文:「前職では主にデータ入力や書類作成を担当しておりましたが、業務を効率化する中でRPA(※)やマクロといったITツールに興味を持ちました。専門的なスキルを身につけ、より主体的に業務改善に貢献したいと考え、転職を決意いたしました。」

※RPA:Robotic Process Automationの略。PCで行う定型作業を自動化する技術。

▶︎ 深掘り対策:「具体的にどんな勉強を?」と聞かれたら…

「はい、離職期間中にExcelのVBAやRPAツールの基礎についてオンライン講座で学習し、自宅で簡単な自動化ツールを作成しておりました。」と答えましょう。実際に少しでも触っておくと、話に具体性が出ます。

例文②:営業職の場合

🗣️ OK例文:「前職では新規顧客の開拓に注力してまいりました。その中で、一度きりの取引ではなく、既存のお客様と長期的な関係を築き、課題解決に深く寄り添うスタイルの営業に挑戦したいという思いが強くなりました。顧客満足度を重視されている御社で、これまでの経験を活かしたいです。」

▶︎ 深掘り対策:「なぜ前職ではできなかった?」と聞かれたら…

「前職は業界の特性上、どうしても新規開拓の目標が最優先でした。それは会社の方針として理解しておりますが、自身のキャリアを考えた際に、より顧客志向の強い環境で専門性を高めたいと考えました。」と、前職を批判せず、あくまで自分のキャリアプランとして語るのがポイントです。

例文③:ITエンジニアの場合

🗣️ OK例文:「現職では主に運用・保守業務に携わってきましたが、開発の上流工程から関わり、ユーザーの課題を直接解決できるサービス開発に挑戦したいという思いがあります。特に御社が展開されている〇〇事業の技術スタックに強く惹かれており、自身のスキルを活かしながら新たな挑戦ができると考え、志望いたしました。」

▶︎ 深掘り対策:「離職期間中は何を?」と聞かれたら…

「はい、御社でも採用されているPythonやGo言語の学習に集中しておりました。個人で〇〇といったアプリケーションを開発し、GitHubにも公開しております。」と、具体的なアウトプットを示すと、学習意欲と計画性をアピールできます。

例文④:看護師・医療従事者の場合

🗣️ OK例文:「急性期病棟で多くの患者様と関わる中で、退院後の生活を支える在宅医療や予防医療の重要性を強く感じるようになりました。治療だけでなく、患者様の生活そのものに寄り添える分野で、これまでの臨床経験を活かしたいと考え、訪問看護の分野で実績のある御社を志望いたしました。」

▶︎ 深掘り対策:「なぜ急性期ではダメだった?」と聞かれたら…

「急性期での経験は非常にやりがいがありましたが、限られた関わりの中で次の患者様へと移行していくため、一人ひとりの人生に深く関わるという点では難しさも感じていました。今後はより長期的な視点で患者様をサポートしたいと考えております。」と、価値観の変化として説明しましょう。

例文⑤:公務員の場合

🗣️ OK例文:「〇年間、行政の立場で地域住民の方々の生活に貢献できることにやりがいを感じておりました。一方で、よりスピード感のある環境で、自身の企画やアイデアをダイレクトに事業の成長に繋げていきたいという思いが強くなりました。〇〇という分野で急成長されている御社で、行政で培った調整能力を活かして貢献したいです。」

▶︎ 深掘り対策:「公務員の安定を捨てるのはもったいなくない?」と聞かれたら…

「安定性ももちろん魅力でしたが、それ以上に、30代を迎え自身のキャリアを考えた際に、挑戦できる環境に身を置きたいという気持ちが勝ちました。前例踏襲ではなく、新しい価値を生み出す仕事に魅力を感じています。」と、成長意欲をアピールします。

これはNG!面接で絶対言ってはいけない退職理由

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ポジティブな言い換えをする際に、絶対に避けるべきNGパターンがあります。これらを言ってしまうと、どんなにうまく言い換えても一気に評価が下がってしまうので注意しましょう。

🚫 NG退職理由ワースト3 🚫

  1. 前職の悪口・不満:「給料が安かった」「残業が多かった」「上司と合わなかった」など。他責思考で、環境への不満が多い人だと思われます。
  2. 受動的な理由:「会社の業績が悪化したので」「事業所が閉鎖になったので」など。自分の意志が感じられず、主体性のない印象を与えます。
  3. バレる嘘:「海外留学していました」「起業の準備をしていました」など。深掘りされたときに答えられないような、明らかな嘘は絶対にやめましょう。

どうしても「うまい理由」が思いつかない時は

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「例文は分かったけど、自分の経歴にうまく当てはめられない…」
「面接でうまく話せる自信がやっぱりない…」

そんな時は、一人で抱え込まずにプロの力を借りるのが賢い選択です。何を隠そう、筆者自身も休職からの転職活動では、第三者の客観的な視点に何度も助けられました。

特に、職務経歴書の書き方や面接での伝え方といった「自分を魅力的に見せる技術」は、転職エージェントのような専門家に相談することで、自分一人では思いつかなかったような切り口が見つかることがあります。

すべてのエージェントに登録する必要はありませんが、情報収集の一環として、あるいは壁打ち相手として、一度キャリア相談をしてみるだけでも、視野が広がるかもしれませんよ。
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まとめ:退職理由は「事実」ではなく「戦略」で語ろう

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最後に、この記事の最も重要なポイントをもう一度確認しましょう。

💡 面接突破の心得

  • 退職理由で「メンタル」や「休職」を正直に言う必要は一切ない
  • 退職理由は「未来志向」のポジティブなストーリーに言い換える。
  • 職種に合わせた具体的な例文を準備し、深掘り対策も万全にしておく。
  • 前職の悪口バレる嘘は絶対にNG。
  • 一人で悩んだら、プロ(転職エージェントなど)をうまく活用する。

メンタル不調で休職に至ったのは、決してあなたが弱いからではありません。ただ、あなたという個性と、職場という環境の歯車が、少しだけ噛み合わなかっただけです。

退職理由は、過去を説明するためのものではなく、未来のキャリアを切り拓くためのプレゼンテーションです。戦略的に言葉を選び、あなたらしく輝ける次のステージへの扉を開きましょう!


【出典】
本記事を作成するにあたり、職業安定法における求職者の個人情報の取り扱い等について、厚生労働省の関連ページを参考にしました。
・厚生労働省: 公正な採用選考の基本