運営者情報(profile)

運営者情報(プロフィール)

どん底サラリーマンから「休職のプロ」へ

筆者タク

30代前半・男性。新卒で入社したIT企業で馬車馬のように働き、心身が限界を迎え休職。傷病手当金と失業保険を満額受給しながら人生をリセットし、現在はWEB系のホワイト企業でのびのびと働く。
「あの地獄から、どうやって抜け出したのか?」その全てを、このブログに記しています。

ご挨拶

はじめまして。『完全休職マニュアル』の運営者です。

このブログに辿り着いたあなたは、きっと出口の見えないトンネルの中で、たった一人で光を探しているのではないでしょうか。

「もう、明日会社に行きたくない」
「体が、心が、悲鳴を上げている」
「でも、仕事を辞めたら生活できない…」

その苦しみ、焦り、そして絶望感。痛いほど、よく分かります。なぜなら、ほんの数年前の僕自身が、全く同じ状況でどん底を這いずり回っていたからです。

このページでは、僕がどんな人間で、なぜこのブログを始めたのか、僕の「過去」と「今」について、少しだけ詳しくお話しさせてください。きっと、あなたの現状を打破するヒントが、僕の物語の中にも隠されていると信じています。

このブログを始めた経緯(僕の物語)

少し長くなりますが、僕の人生を変えた「休職」という名のターニングポイントについて、お話しさせてください。

【第一章】心が壊れた日

当時の僕は、都内のIT企業で働く、どこにでもいる営業マンでした。平均睡眠時間は4時間。終電で帰れれば「ラッキー」、デスクの下で仮眠することも珍しくない。そんな毎日でした。

営業成績のプレッシャー、鳴り止まない電話、深夜まで続く資料作成…。アドレナリンだけで無理やり体を動かし、「これが社会人として当たり前なんだ」と自分に言い聞かせていました。

異変に気づいたのは、ある朝のことです。ベッドから起き上がれない。体が鉛のように重いのではなく、脳が「起き上がる」という命令を拒否しているような、奇妙な感覚でした。

「気合が足りないだけだ」

そう自分を叱咤し、無理やりスーツを着て家を出る。でも、駅のホームで電車を待っていると、理由もなく涙が溢れてくるのです。満員電車に乗れば、息が苦しくなって途中下車してしまう。大好きだったラーメンの味がしない。夜、布団に入っても目が冴えてしまい、気づけば窓の外が明るくなっている…。

決定的な瞬間は、ある雨の日の午後でした。クライアントへの訪問を終え、会社に戻ろうとした時、なぜか会社の最寄駅で改札を出ることができなかったのです。足が、磁石のように地面に張り付いて動かない。

パニックになった僕は、駅のトイレの個室に駆け込み、鍵をかけました。便器に座り込み、ただただ、声を殺して泣きました。どれくらいの時間が経ったか分かりません。気づけば、僕のスマホには上司からの鬼のような着信履歴が残っていました。

その時、はっきりと悟ったのです。

「あ、もう、終わったな」と。

【第二章】一筋の光「休職」という選択肢

その日から、僕は会社に行けなくなりました。無断欠勤。社会人として、いや、人として失格の烙印を押されたような気分でした。「このまま人生が終わるんだ」と本気で思いました。

そんな僕を見かねたのか、数日後、一本の電話が鳴りました。会社の人事担当者からでした。僕はクビを覚悟しましたが、意外な言葉が返ってきました。

「筆者さん、一度、病院へ行ってみてはどうですか?
診断書があれば『休職』という形にできますから」

「きゅうしょく…?」

当時の僕にとって、それは自分とは無縁の世界の言葉でした。しかし、藁にもすがる思いで、震える手で近所の心療内科を検索し、予約を取りました。

医師にこれまでの経緯を話すと、先生は静かにこう言いました。

「それは、あなたが弱いからじゃない。頑張りすぎただけですよ。脳が、もうこれ以上無理だと悲鳴を上げているんです。まずは3ヶ月、しっかり休みましょう」

その言葉と、「適応障害」と書かれた診断書は、僕にとって「社会人失格」の証明ではなく、「休んでもいい」という初めての許可証のように思えました。

さらに僕を驚かせたのが、人事担当者から説明された「傷病手当金」の存在でした。休んでいる間、給料の約3分の2が支給されるというのです。「そんな虫の良い話があるのか?」と半信半疑でしたが、それは僕らが毎月払っている健康保険料で使える、正当な権利でした。

【第三章】人生の夏休み、そして再起動へ

こうして、僕の「休職」という名の、人生の夏休みが始まりました。

最初の1ヶ月は、本当に何もできませんでした。1日のほとんどをベッドの上で過ごし、ただただ、眠る。罪悪感と焦りで押しつぶされそうになる日もありましたが、「今は休むのが仕事だ」と自分に言い聞かせました。

2ヶ月目になると、少しずつ気力が回復してきました。近所を散歩したり、溜まっていた漫画を読んだり、料理を作ってみたり。会社員時代には考えられなかった「自分のための時間」でした。

そして3ヶ月目。心と体がすっかり充電された僕は、ふと思ったのです。

「…俺、本当にあの会社に戻りたいのか?」

答えは、明確に「NO」でした。

ここから、僕の人生を賭けた「逆転劇」が始まりました。傷病手当金で生活費は確保されている。会社の籍はまだある。これほどリスクなく転職活動ができるタイミングは、人生で二度とない。

僕は転職エージェントに登録し、自分の状況を正直に話しました。すると、担当者は僕の経験を否定することなく、「その経験は、次の職場で必ず活かせますよ」「筆者さんのように追い詰められる人がいない、ホワイトな環境を探しましょう」と、力強い味方になってくれました。

数ヶ月後、僕は新しい会社の採用通知を手に、前の会社に退職届を提出しました。そして今、WEB系の会社で、かつては夢のまた夢だった「残業ほぼゼロ」「土日祝休み」「人間関係良好」という環境で働いています。

あの時、どん底で全てを諦めかけていた僕に、今の姿は想像もつきませんでした。僕を救ってくれたのは、紛れもなく「休職」という制度と、それを使いこなすための「正しい知識」でした。

そして、僕は思うようになったのです。

この「人生をリセットするための最強の裏ワザ」を、
かつての僕と同じように苦しんでいる人たちに、伝えなければならない、と。

これが、僕がこのブログを始めた、たった一つの、しかし何よりも強い理由です。

このブログで発信していること

『完全休職マニュアル』は、単なる制度解説サイトではありません。僕自身の血と涙の経験から得た、リアルで、実践的で、時には「ちょっとずるい」テクニックの全てを詰め込んだ、あなたのための「脱出マニュアル」です。

  • 【手順】明日からできる、休職までの具体的な全ステップ
    心療内科の選び方から、上司への伝え方、必要な書類まで、一切迷わせません。
  • 【お金】傷病手当金を満額もらうための申請術
    あなたが損をしないための、申請書の書き方のコツや注意点を徹底解説します。
  • 【裏ワザ】休職期間を最大限に活用する戦略的転職術
    会社にバレずに、最高の条件で次のキャリアを掴むための具体的な方法を伝授します。
  • 【心】休職中の不安や焦りを乗り越えるメンタル術
    「何もしない」ことの重要性や、自己肯定感を取り戻す方法など、経験者だからこそ語れる心の処方箋。

読者の皆様へのメッセージ

今、本当に、本当に辛いですよね。

誰にも理解されない孤独感、将来への言いようのない不安、そして、何もできない自分への不甲斐なさ…。全部、僕も経験しました。

だから、あなたに一番伝えたいことがあります。

「逃げることは、決して負けじゃない」

むしろ、壊れる前に「逃げる」と決断できたあなたは、誰よりも賢く、強い人間です。戦うことだけが勇気ではありません。自分の心と体を守るために戦略的に撤退することは、未来の自分への最高の投資です。

このブログは、あなたの「逃げ」を、最高の「次の一歩」に変えるための作戦基地です。どうか一人で抱え込まないでください。僕が、そしてこのブログが、あなたの最強の味方になります。

あなたが心からの笑顔を取り戻し、「あの時、勇気を出して休んで本当に良かった」と思える日が来ることを、心から信じています。

お問い合わせ

記事に関するご質問やご感想、あるいは「ただ、話を聞いてほしい」ということでも構いません。もし何かあれば、以下のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

『完全休職マニュアル』運営者